GIRA BOND.

2021/05/08 02:21


 
私たち人間の身体調節機能(エンド・カンナビノイド・システム)に働きかけ、忙しい日々を送る人の体調管理をサポートしてくれる CBD。 
CBD は他の成分と合わさることで「アントラージュ効果」というものが発揮されることをご存知でしょうか? 
 
 
「アントラージュ効果」とは、日本語で「相乗効果」のこと。CBD は他のカンナビノイドやテルペンと一緒に摂取することで、より良い相乗効果を生むと言われています。 
  
では一体「他のカンナビノイドやテルペン」とは何のことなのでしょうか?CBD 製品の分類と共に詳しくご紹介いたします。 
 
 
 
 

CBD 製品の分類 

 
  
  
年々規模が拡大している CBD 市場には様々なタイプの CBD 製品が存在し、それらは大きく分けて 3 つに分類されます。 
 
 

アイソレート 

 
大麻草から CBD だけを分離して純度 99%の結晶にしたものを、リキッドや食用オイルなどに溶かした製品を指します。 
 成分が CBD 単一製品となるため耐性が付きやすく、継続して摂取していると効果が感じにくくなると言われています。 
 
  

ブロードスペクトラム 

 
CBD と、他のカンナビノイド成分(CBC、CBG、CBN、CBV)が一つ以上含まれている製品を指します。 
 
 

フルスペクトラム 

 
フルスペクトラムとは、大麻草から抽出される成分が全て含まれている物を指します。 CBD 以外のカンナビノイド(THC、CBC、CBG、CBN、CBV)やテルペンなどの天然成分が含まれています。 
 
  
ブロードスペクトラム・フルスペクトラムは耐性が付きにくく、長期間摂取し続けていても効果が実感できると言われています 
 
 
  

カンナビノイド 

 
 
CBD の原料である麻には、実に多くの成分が含まれています。その成分の大部分を占めるのは CBD や THC といった植物性カンナビノイドです。カンナビノイドの種類は 100 以上あると言われていて、日々研究が進められています。 
  
多くのブロードスペクトラムやフルスペクトラム製品に配合されている代表的なカンナビノイドをご紹介します。 
 
 
CBG 
 
CBG というカンナビノイドは大麻草に含まれる量が 1%未満ととても少なく、カンナビノイドの中でも貴重で重要な成分だと言われています。 
CBG には神経保護や抗炎症、強力な抗菌作用が期待できるとされ、アメリカやヨーロッパでは医薬品としての使用や研究が進められています。 
 
アントラージュ効果を最大限に引き出す成分でもあります。 
 
 
CBC 
 
CBC は大麻自身の抗がん効果に非常に重要な役割を果たしていると言われている、重要な役割を持つカンナビノイドの一つです。CBC は人間の脳細胞の生存率を高め、脳の成長を促す効果が期待できるとされています。 
 
 
THC 
 
THC は大麻草に最も多く含まれている成分で、非常に強い抗炎症作用を持ちます。高揚感や精神作用(いわゆるハイな状態)を引き起こすため、残念ながら日本では違法な成分としてみなされています。 
しかし THC の人体への効能はとても有益なため、アメリカやヨーロッパでは CBD よりも多く
の研究が行われていて、白血病や肺癌などの腫瘍を縮小させるという研究結果もあります。 
 
 
  

テルペン 

  
 

「テルペン」はあまり聞き慣れない言葉ですが、実は私たちにとって身近なものです。 
 
テルペンとは多くの植物性油の主成分で、揮発性の良い香りを放つ分子です。 
柑橘類の爽やかな香りや、檜などの心安らぐ香り、そしてスッキリさせてくれるメンソールの匂いは、全てテルペンによるものです。 
  
テルペンの中にもいくつか種類があり、各植物に含まれるテルペンによって効果が少しずつ異なります。 
例えばラベンダーの香りを生み出すテルペンは、気持ちを穏やかにするリラックス効果をもたらし、松の木のテンペルは記憶力にアプローチすると言われています。 
 
テルペンは CBD などのカンナビノイドと同じように ECS(エンドカンナビノイドシステム)と呼ばれる身体調節機能に作用すると言われており、CBD と一緒に摂取することで効果がより期待できるとされています。 
  

まとめ 

 
以上のように、CBD は他のカンナビノイドと摂取することで「アントラージュ効果(相乗効果)」を発揮します。CBD だけでなく大麻草から採取できる成分は全て、他の成分と合わさることで相乗効果が発揮されるため、単一で摂取することはおすすめいたしません。 
 
残念ながら日本では違法とされている THC は CBD と最も相性の良い成分のため、より多くの人の心身の健康のためにも、いち早く大麻草全ての成分が医薬品として合法化されることを願うほかありません。