2021/05/08 02:26
CBD とは
CBD は大麻草から抽出される化学物質の一つです。
大麻草にはカンナビノイドと呼ばれる、人体の働きを調節する有効成分が含まれています。カンナビノイドには 100 種類程あると言われていて、代表的なものが THC(テトラ・ヒドロ・カンナビノール)と CBD(カンナビジオール)です。
THC とは精神作用のある成分で、日本での利用は禁止されています。 一方 CBD とは、精神作用のない成分です。
人体に様々な良い効果をもたらしてくれることから、海外では以前から医薬品として利用されています。海外での認知度の高さや、THC とは異なり違法性がないことから、近年日本でも注目を浴びています。
CBD が効くメカニズム
それでは一体、CBD は人体のどこに作用して、私たちに良い効果をもたらすのでしょうか。
私たちの体内には本来備わっている身体調節機能があり、これを ECS(エンド・カンナビノイド・システム)と言います。ECS は食欲・睡眠・感情・動作・認知・免疫などといった、人間の基本的な生態系機能のバランスを正常に保つ重要な役割を担っています。
ECS は外部からの強いストレスを受けたり、加齢で体が老化することによって働きが弱まります。その結果「カンナビノイド欠乏症」になると、様々な疾患にかかることが明らかになっています。
CBD はこの重要な ECS を活性化するために、脳をはじめとする臓器や骨の中にある受容体に直接作用していきます。
CBD はストレスの多い現代社会に生きる人々の体の不調を整え、本来の自分へと導いてくれる、自然由来の万能サプリメントと言えます。
CBD 摂取方法
CBD 製品は近年ますます多様性を極めています。その中でも代表的な摂取方法をご紹介いたします。
・舌下摂取
舌の裏に CBD オイルを垂らして摂取する方法です。
舌の裏には毛細血管が集中しているため、単純に CBD オイルを飲み込んで摂取するよりも早く血管に届きます。
毛細血管からの CBD 摂取効率を上げるため、CBD オイルを舌の裏に垂らしたらそのまま90秒程は口の中に溜め、その後に飲み込むようにしましょう。
・経口摂取
CBD を普段の食事や飲み物に取り入れて摂取する方法です。
経口摂取の場合は CBD が胃を通過して腸で消化される時に効果が発現するため、舌下摂取に比べると効果が現れるまでの時間は長くなります。
CBD オイルの独特な香りや味が苦手な方におすすめの摂取方法です。
経口摂取の方法は、温かい飲み物やサラダのドレッシング、デザートやお菓子などに CBD オイルや CBD パウダーを混ぜて摂取します。CBD オイルは200度を超えると消滅してしまうので、加熱しすぎないようにしましょう。
・経皮摂取
CBD を肌から摂取する方法です。
CBD 受容体は私たち人間の脳、脊髄、免疫系、内臓、末梢神経系など身体の至るところに存在していますが、実は肌の表面にも受容体が発見されています。CBD には抗炎症や細胞の再生をサポートする働きが期待されているため、肌荒れ改善やアンチエイジングを目指す方によく取り入れられています。
代表的な経皮摂取方法としては、CBD オイルやバスボムを使った CBD 入浴、CBD 化粧水や美容液を使用する毎日のスキンケア、へその穴や足の裏など毛細血管の集まる皮膚の薄い場所をCBD オイルでマッサージする、といったも方法が挙げられます。
・蒸気吸入
CBD を VAPE などで気化させて肺から吸入摂取する方法です。
CBD 配合のリキッドやポッドを VAPE などのデバイスにセットして吸入します。
他にもワックスや高濃度オイルが入っているカートリッジをペンデバイスにセットして吸入するタイプも流行しています。
他のどんな摂取方法よりも効果発現が早く即効性があるため、イライラや頭痛の解消などを目的とした方に人気の摂取方法です。
また CBD を吸うことでイライラを鎮めリラックス状態に導いてくれることから、タバコを辞めたい人にも好まれています。
これらの情報を是非参考にしていただき、ご自身のライフスタイルに合った摂取方法を見つけていきましょう。